老化の原因である活性酸素
最近の研究で活性酸素が老化の原因であるということが分かってきました。
酸素が活性化したものが活性酸素であり、酸素に比べて酸化する力が強いため、
細胞(のミトコンドリア)を傷つけるもしくは壊してしまうのです。
中学校の理科で学びましたが、鉄が錆びるのは酸素と結び付いて酸化した結果であり、
人間の体もいわば、活性酸素によって少しずつ錆ついていくのです。
それが老化です。
人間(や動物)は酸素を取り込んでエネルギーを作っているため、
どうしても活性酸素が発生し、自らを錆つかせているのです。
活性酸素が発生するメカニズム
人間や動物は食事で取り込んだ食物を酸素を使って燃やしてエネルギーに変えています。
その際にでる燃えカスが活性酸素です。
自動車に例えると、ガソリンを酸素で燃やした燃えカスが排気ガスですね。
とはいっても活性酸素全てが体に悪いわけではありません。
実は活性酸素は細菌やウィルスなどの害敵から体を守る免疫としての働きをもっています。
酸素が電子を吸収して出来たものが活性酸素です。それが次々を電子を吸収して強力な活性酸素になっていきます。
酸素
↓電子を吸収
スーパーオキシドラジカル
↓さらに電子を吸収
過酸化水素
↓さらに電子を吸収
ヒドロキシルラジカル
この中で最後のヒドロキシラジカルがいわゆる悪玉活性酸素で、フリーラジカルなどとも呼ばれています。
スーパーオキシドラジカルに比べヒドロキシラジカルは100倍もの酸化力があると言われています。
このフリーラジカルであるヒドロキシラジカルこそが私たち人間を老化させる原因の活性酸素なのです。
呼吸や食事で取り込んだ酸素の内、ヒドロキシラジカルになるのはたったの2%なのですが、この2%が体にさまざまな害を及ぼします。
悪玉活性酸素「ヒドロキシラジカル」が身体を傷つける
悪玉活性酸素「ヒドロキシラジカル」は過酸化水素が細胞内の鉄分や銅などの金属イオンと反応して発生します。
ヒドロキシラジカルが体内で発生すると、核酸や糖質、脂質、たんぱく質などと反応することによって無差別に体内の細胞を攻撃します。
このように攻撃を受けた細胞が酸化することで、ガンなどの様々な病気を引き起こすきっかけになると考えられています。